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アップトゥボーイ40周年特別企画【LEGEND INTERVIEW 】#02 西田ひかる

アップトゥボーイ40周年特別企画【LEGEND INTERVIEW 】#02 西田ひかる

レジェンドたちの言葉で辿る『アップトゥボーイ』40周年、【LEGEND INTERVIEW 】

第2回は、デビュー当時から数多く誌面に登場してきた西田ひかるさん。もうすぐ自身もデビュー40周年という節目を迎える西田さんに、当時のグラビア撮影の思い出、そして今だから語れるエンターテインメントへの思いを伺いました。

衣装/YUKI TORII INTERNATIONAL

ここでは、特別に誌面カットとインタビュー抜粋を掲載いたします。

※本記事は『アップトゥボーイ 2026年5月号』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。

〝現場って楽しいな〟という気持ちが、いつも勝っていました

——『アップトゥボーイ』にはデビュー当時から何度もご登場頂きましたが、今回は約30年ぶりの登場となります。ありがとうございます。

西田「数えきれないほど出させて頂き、本当にありがとうございました。でも当時は、1日に何誌も撮影をしたり、数週間に及ぶ海外ロケではCMや広告、雑誌のグラビアなどを同時に行うことも多くて、断片的な記憶の方が強いんです。そんな中でも『アップトゥボーイ』さんの撮影は、タレントに寄り添ったテーマで、大切に写真を撮って下さるという印象がありますね」

——凄まじい忙しさが想像できます。日々、緊張の連続だったのでは……。

西田「それよりも、“私にできるのかな……”という不安の方が大きかったですね。ただ現場に入ると、カメラマンさんをはじめ皆さんがすごく盛り上げて下さるので、“現場って楽しいな”という気持ちが勝って、普段できないようなメイクや衣装を楽しんでいました」

▲大ヒットした2nd写真集『Hi-tide』発売直後の表紙

——グラビアや写真集では、さまざまなテーマにチャレンジされていますよね。

西田「まだ自分にどんなものが合っているのか、何が得意なのかもわからない頃だったんです。グラビア撮影はそれを引き出して下さる機会でもあったので、いろんなことにチャレンジできるのが嬉しかったですね。デビュー直後はショートカットで元気なイメージがあって、カジュアルにあぐらをかくようなポーズだったり、アメリカンな雰囲気の衣装だったりと、私が自然に表現しやすいテーマを取り入れて下さったのはありがたかったです」

——当時のグラビアを拝見すると、笑顔の印象も強いです。

西田「海外で生活していたこともあって、歯を見せて笑う記念写真のような笑顔は得意だったんです。でも、しっとりした表情は難しくて、結局それはマスターできないまま終わりました(笑)。表情もそうなんですが、水着グラビアもなかなか慣れなくて! 競泳をやっていたので、砂浜でポーズを取るより“早く海に入って泳ぎたい!”と思ってしまうんです。そんな気持ちを察して頂いたのか、パラオでの撮影ではスキューバダイビングに挑戦したり、色々な工夫で楽しみながら撮影して頂きました。いちばんいい瞬間を収めて頂いたことに感謝しています」

——これまで撮影を経験されてきた中で、特に印象に残っているものはありますか。

西田「新聞紙のワンピースです(笑)」

——かなり斬新ですね。

西田「新聞紙を身体に巻きつけてワンピースを作り、サングラスをかけたロックでポップで、インパクトのあるカットでしたね。ビジュアルだけで伝えなければいけない紙媒体の難しさに、皆で真剣に向き合って、“こんな西田ひかるはうちでしか見られない!”という企画を考え、一緒に知恵を絞ってたどり着いたものなんです。違う一面を出してみよう、ちょっと面白いことをやってみようと、新しい考え方に気づかせてくれるのは、いつも現場のスタッフの皆さんでした」

▲ヴィヴィアン・リーのようなイメージの撮影など、多くのテーマに挑戦

——活発な雰囲気から、お嬢様風のロングヘアにイメージチェンジされたときは驚きました。

西田「私自身はショートカットが好きなんですよ。でも当時のアイドルのイメージはサラサラのロングヘア。ファンの皆さんもそちらがお好みだったようで、髪を伸ばすことにしました。ロングになったらアレンジができるようになって、それが意外と楽しくて。髪型が変わったことで表情にも幅が出ましたし、シチュエーションや衣装、メイク……たくさんの力で、グラビア撮影を乗り越えられたと思っています」

——その頃は、歌やお芝居など様々なジャンルで活躍されていました。振り返るといかがですか。

西田「学校にも通っていたので、時間はほとんど埋まっていましたが、気持ちのバランスは取れていました。ただ、常に台詞や歌を覚える時間が足りないという感覚もあって、もう少しやりたい、練習したいというジレンマはありました。でも、この期間に自分なりに懸命に過ごしていたことが、今のお仕事や生活の土台になっています。実際、何があっても乗り越えられるという自信にもつながっていますし、若い頃から間近でプロの仕事を見せて頂いたことも大きな財産です」

——西田さんご自身も、まもなくデビュー40周年という節目を迎えられます。

西田「おばあちゃんになっても元気に発信していきたいという漠然としたイメージはあったんですが、これだけ時が経っても、いまだにお声がけ頂けるのは本当に嬉しいですね。エンタメはアウトプットが多い仕事ですが、インプットが必要な時間や、静かに蓄える時期もあります。そうしたバランスや成長を見極めながら、自分で道を決める“決断力”が大事だと感じています。私自身、学業、結婚、子育てなど、経験したいことはその都度事務所に相談し、自分で決断してやらせて頂きました。40周年という年は特に気にせず、これからもその気持ちを大切にしながら、頂いたお仕事には真摯に向き合い挑戦していきたいですね」

——最後に、現代のアイドルの皆さん、そして40周年を迎えた『アップトゥボーイ』にメッセージをお願いします。

西田「今はSNSなどで切り取られて、すぐに拡散される時代なので、何かと慎重になってしまいますよね。それは私たちの世代とは大きく違うところかもしれません。でもその分、便利なこともありますし、新しいことが生まれるチャンスもたくさんあるのは羨ましいです。それはアイドルだけでなく、どの分野でも同じですよね。そうした環境を大いに活用して、楽しみながら逆境さえもプラスに変えていって欲しいなと思います。そして、『アップトゥボーイ』さんならきっと、思いもよらないフィールドでさらに大きくなっていかれると信じています。期待しています」


PROFILE ●にしだひかる '72年8月16日生まれ。神奈川県出身。●アメリカ合衆国・カリフォルニアで育ち、帰国子女としてアメリカンスクールに通っていた’88年、日本エアシステムのキャンペーンガールに起用されデビュー。その後、多くのCMや舞台、ドラマ、映画など多方面で活躍。アイドル歌手としてはシングル29枚、アルバム18枚をリリース。’91年、出演ドラマ『デパート!夏物語』(TBS系)の主題歌『ときめいて』がヒットし、『第42回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に初出場を果たす。また『きっと愛がある』『人生変えちゃう夏かもね』なども出演しているCMソングとして起用されヒット。結婚、子育てを経た現在も、CMやテレビ出演など精力的に活動している。

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